海外へ行くなら eSIM を使おう！

海外旅行へ行く際の悩みの一つがインターネット環境です。

普段利用しているスマートフォンをそのまま海外に持って行ってもデータ通信はできず、Wi-Fi を探して彷徨う羽目になります。

そこで便利なのが eSIM です。アプリのみで完結するため煩わしい手続き不要！荷物も増えず、普段使ってるスマホをそのまま海外でも利用できます。

このページでは eSIM のメリット・デメリットや他の方法との比較・オススメの eSIM 会社を紹介したいと思います。

eSIM とは？

eSIM は embedded SIM の略で日本語にすると「組み込まれた SIM」といった意味になります。普通の SIM が物理的なカードであることに対し、eSIM は実態がなく、スマートフォン内にデータとして存在しています。

そのため SIM の差し替えなど不要で、専用のアプリを用いて通信プランの契約が可能となっています。

比較的新しい技術ですが、ここ数年に販売されたスマートフォンであればほぼ問題なく利用可能です。

eSIM のメリット

アプリだけで契約・設定が完結

eSIM は物理的なカードが不要のため、アプリのインストール及びアプリ内での課金で簡単に利用可能です。

物理的なSIM不要で荷物が増えない

物理的なカードが無いので面倒な SIM の差し替えも無いですし、差し替えた SIM カードを亡くす心配もありません。

プランが豊富で安価なものも多い

様々な会社が eSIM を提供しているため、容量の少ない安価なプランから無制限プランまで、自分にあった通信プランを選択できます。

世界中の多くの国・地域に対応

eSIM は世界中の国・地域に対応しています。普段我々が旅行する国々であればほぼ網羅していると言っても良いでしょう。

eSIM のデメリット

契約時にネット接続が必要

オンラインで契約するのでインターネット環境が必要です。Wi-Fi を探したり、事前に契約しておく必要があります。

最近はどの空港でも無料 Wi-Fi を提供していることが多いので、そこまで問題になることはないかなとも思います。

eSIM非対応のスマートフォンでは利用できない

最近のスマートフォンであればほぼ eSIM に対応していますが、昔のものですと対応していないものもあります。eSIM 利用前にお使いのスマートフォンが対応しているのかを確認しておくと良いでしょう。iPhone であれば XR/XS 以降の機種は対応しています。

SIMロックがかかっていると使用不可

SIM ロックされていると利用できません。が、今時のスマートフォンはキャリア販売のものであっても簡単にロック解除できるので、デメリットにはならないでしょう。

eSIM 以外の海外でのインターネット環境

eSIM 以外の海外でのインターネット環境と、メリット・デメリット及び eSIM との比較を解説します。

プリペイド SIM

少し前までの海外旅行時のネット環境といえば、プリペイド SIM でした。空港などに販売されている SIM カードを購入することで、普段使っているスマートフォンをそのまま海外でも利用可能です。

もちろん今でも有力な選択肢の一つです。手続きや設定などは店員がやってくれることもあり、思っている以上に簡単ですし、値段も安価なところが多いです。

メリット

eSIM 未対応でも利用可能

eSIM に対応していない古い端末でも利用できます

比較的安価

場所にもよりますが、現地で購入すると安価なことが多いです

デメリット

プラン数が少なく、内容が不透明な場合も

空港などで販売されている旅行者向けのプリペイド SIM は通信プランの数が少なかったり、料金がいい加減なことがあります。国によっても取り扱いが異なるので、事前にある程度調べておく必要もあります。

国によって入手しづらいことも

インドなど、国によってはプリペイドSIM購入が面倒なところもあります。

このサイトで取り上げるタイやシンガポールなどであれば問題無いですが、渡航前に調べておいたほうが安心ですね。

SIMロックがあると使えない

また、SIM ロックされていると利用できません。が、今時のスマートフォンはキャリア販売のものであっても簡単にロック解除できるので、デメリットになりにくいでしょう。

eSIM とプリペイド SIMの比較

eSIM と比較すると、デメリットにあるプランの少なさが目立ちます。通常プリペイドSIMはどの国でも数社程度、プランもそれぞれ数個程度しか無い事が多いです。

しかし eSIM であれば会社の数もプラン数も比較にならないほど多く、旅行の期間や目的にあった最適なプランを選択することができます。

モバイル Wi-Fi ルーターの利点・欠点

一時期海外旅行でのインターネットといえばモバイル Wi-FI ルーターが有名でした。広告などでも見たことある人は多いと思います。

メリット

SIMロックされたスマートフォンでも利用できる

Wi-Fi 接続であれば SIM ロックされていても問題なく通信できます。

といっても最近のスマートフォンはキャリア販売のものであっても簡単にロック解除できるため、メリットと言って良いのか微妙なラインです。

デメリット

価格が高い

通信費だけでなく機器の分もあるため、料金が高くなりがちです。

モバイル Wi-Fi ルーターを持たないと通信できない

いちいちモバイル Wi-Fi ルーターを持ち歩かないといけないのは思いのほか手間です。観光地によっては持ち込める荷物に制限があるところもあるので、かなり不便です。

モバイル Wi-Fi ルーターの分荷物が増え、充電の手間もかかる

モバイル Wi-Fi ルーター本体だけでなく充電器やケーブルなどもあるため、かなり邪魔ですし、毎日充電しないといけません。

貸出・返却の手間もある

一々貸出や返却の手続きもしないといけません。面倒ですね。

eSIM とモバイル Wi-Fi ルーターとの比較

eSIM なら普段利用しているスマートフォンをそのまま利用できるため、荷物も増えず手軽に動くことができます。手続きもアプリで簡潔するため、より簡単です。

今時簡単に SIM ロックを解除できることを考えると、モバイル Wi-FI ルーターにメリットはありません。eSIM を契約しましょう。

国際ローミングの利点・欠点

最近の携帯回線キャリアには国際ローミングをウリにしたサービスもあります。ahamo や楽天モバイルが有名ですね。

国際ローミングを利用すれば、面倒な手続きなど不要で海外にいてもそのまま利用できるため、大変便利です。

メリット

普段使ってるスマートフォンをそのまま利用できる

キャリアとの契約内容にもよりますが、ahamo や楽天モバイルなどであれば海外でもそのまま利用できるため便利です

デメリット

通信キャリアや契約内容によっては高額請求される

利用している通信キャリアが国際ローミング用のお得なプランを用意していない場合は利用できない、もしくは利用すると高額な料金を請求される可能性があります。料金プランの確認はしっかりしておいたほうが良いですね。

eSIM と国際ローミングの比較

契約しているキャリアによっては海外でもそのまま利用できるため、eSIM を契約する必要は無いでしょう。

それ以外のキャリアであれば eSIM を契約したほうが安上がりですね。

オススメの海外eSIM

海外で利用できる eSIM は様々な会社が提供しており迷ってしまいますよね。そこでオススメの eSIM を二つ紹介します。

TORA eSIM

一つ目は TORA eSIM です。

TORA eSIM は日本の会社が運営している国産 eSIM 会社で140ヵ国で利用可能、日本語完全対応はもちろん、LINE でのサポートもあることが特徴的です。

公式 Web サイトには使い方の解説もスクリーンショット付きでわかりやすく載っているため、スマホ初心者の方でも安心して利用可能です。

ただ、東南アジア地区ではカンボジア・ミャンマーには未対応となっています。タイやシンガポールなどでは問題なく利用可能です。

Saily

二つ目は Saily です。

海外の NordSecurity というセキュリティ会社が提供している eSIM サービスです。NordVPN という有名な VPN もこちらの会社が開発しました。セキュリティ会社が運営しているため安全性が高いことが特徴的です。

広告ブロッカーや仮想位置情報・怪しいWebページからの保護といった様々なセキュリティ機能が搭載されており、旅行中でも安心してインターネットを利用できます。

対応国は非常に多く、国・地域合わせると200を超えます。海外の製品ですがもちろん日本語にも対応しているため、簡単に利用できます。

東南アジアではミャンマー以外は対応できます。